01 SEP 04
ドゥユリメンバ〜、セプテンバ〜。今年も残すことあと4分の1、夏を一緒に沖縄から見送りませんか!素敵な音楽も用意しています!暇なぼっちゃん&おじょうちゃん、明日から沖縄へGO!
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起きても起きても船の中。風呂も風呂桶の水がなくて出の悪いシャワーのみ。食堂なんて朝6時開店で7時閉店、食えるわけねえじゃねえか!まったくもってわけのわからんフェリー。これで茨城〜北海道の船の倍はするチケット。あっちのほうが全然良かった。台風の影響でスケジュールが遅れて到着予定は夜の9時半だと!!!27時間この船にいろってのか!!もってきたマンガも読み尽くし、暇になり過ぎた俺は寝返りをうってみたり、フランキーにキャメルクラッチをかけたり。あぁ死ぬほど退屈、たいくつ。退屈が一番嫌いなんだ俺達は!しかも微妙な揺れが3半神経を微妙に刺激になんとも嫌な気分にさせやがる。とはいっても外の景色は南国色をどんどん深め、最後の目的地沖縄でのグレイトフルデイズを夢想させる。今度こそは晴れのなか男だけじゃない素敵な集いがきっと、きっと!!横でネットの天気予報を見ていたジョンが台風18号の到来を告げる「やばいらしいよ、週末」んなことないって、ジョンそんなこと。違いますよね?なんだかんだでやっとこ那覇に到着。港の空気はまるでバンコクのよう。そして港にたたずむバスくんの雄姿。とうとうあいつは走りきりやがった、齢40歳を超えているのに山を越え谷を越え、とうとう日本を縦断しやがった。今の日本製のバスが40年後に同じことができるとは思えない。10年で脱輪事故とか起こす感じ?昔のものはとにかくタフだよ。しかし沖縄の雰囲気はいい、緩い空気が流れています。ああ移動を続けるにしたがって我々はどんどん自由になるなぁ、そして現実はどんどん遠くなるなぁ。海岸線をぶっとばして夜の2時にはパーティの会場である名護市の21世紀の森に到着。ここの場所はいい、いいっ!!芝生のラグビー場の奥に石垣のゲート、それをくぐるとまるでローマ時代の円形競技場みたいな広場が姿を表すのだがそれが会場!真裏は真っ白なサンドビーチ!空にはお星様キ〜ラキラ、さっそくヒカリなんかは海に飛び込んじゃって「最高だよ、最高だよ!」海蛇がいるといったらすぐにでてきたけど。とにかく最高のロケーション、夏の終わりを告げるロケット花火を打ち上げるのにこれ以上の場所はない。来れ週末、沖縄は名護へ!来るな台風、ほっといてくれ!
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02 SEP 04
ビーチにベッドを出して、熟睡するも明け方の鬼スコールに起こされる。寝袋でがっちり体を覆っていた為、気付いたときは全身ビチョ濡れ。しかも周りで一緒に寝ていたはずの人間はとっととランプの下とかに避難してもうグッスリ寝ている。起こしてくれたって良いんじゃない??今日はランプの設営やなんだぁかんだという日なんだけど、何しろ暑いし、目の前にエネラルドグリーンの海があるとついつい海に飛び込みがち、一向に作業が進まない。けどしょうがないか、今までは暑くても水がなかったり風呂に苦労したけど、ここは暑けりゃ海に入ればいい。雲の流れが早くて急にスコールがあったと思うとその後カラッと晴れたり、天気はまるで東南アジア。近くに来ている台風18号が気になる所だけどどうやら進路が台湾にそれたとのことだし、パーティには問題なさそう。最後の最後にいいパーティが出来そうでスゾ!! |
03 SEP 04
いよいよパーティスタート日。つっても今日はバンドも1バンドだし、前夜祭って感じの日なんだけどね。朝から超晴れて、男同士で波打ち際を戯れる姿はかなりくるものがある。何しろ黒いし、エメラルドグリーンな海の色の中で目立つ、目立つ。沖縄に住んでる人より皆黒い。なんでも沖縄の人は暑いし、肌に悪いってことで余り外にでて焼かないようにしてんだって。俺たちだって好きで焼いてるわけじゃなくて外で寝てたら焼けちゃったんだよぅ!けどいいね、いいね、海って。プカプカ波に身をまかせて浮いていると、頭上を大きな入道雲が通り過ぎて行く。ぼんやりしていると自分の心臓の鼓動だけが聞こえて来てそれがやがて無音になる。こんなにリラックスしたのは何時ぶりだろう、しかも仲間も一緒にいて。歳をとるたびこういう時間を持つ事が難しくなって行く中で俺たちは本当ラッキーだよなぁ。夕方になると地元の人たちが集まりだし、だんだんいい雰囲気に。円形競技場の中はちょっとした夏祭りのような空気が流れている。そこに地元のスカバンドが登場、場が一気にヒートアップ、再びテキーラと沖縄が誇るジャパニーズテキーラ、泡盛が飛び交い始め、皆縦乗りに踊りだす。人の間を犬が駆け回り、子供はバスに乗り込んで歓声を上げる。昼間っから「何やるんだ?」って興味津々の顔で見に来ていた公園の住人のおっちゃんたちの姿も見える。俺たちがやりたいパーティってのはこういうごった煮のような、お祭りのようなパーティ。今日は会場の都合で10時までしかできなかったけど、それでも十分楽しめた。明日はいよいよオールナイトな締めのパーティ。どんなパーティになんのかなぁ??? |
04 SEP 04
やられたよ、やられました.....。
朝からまたまた天気が良くて海でひと泳ぎから一日が始まった所までは良かった。東京からきたサンパウロのタイジ君やブレスマークも続々到着し、「奇麗な場所だねぇ」「最高だね」なんて話をしてるまでは良かった。続々とスタッフも集まり、サウンドチェックをするところまでは良かった。皆代わる代わる海に飛び込んで夏を満喫している間にだんだん風が強くなってきて、調べるとそれたはずの超大型台風が進路を変え沖縄目指して一直線、日曜には直撃になるんじゃないかという話。けれど今夜まではもつとの予報で雨対策を進めながら準備をしていると、嫌な色をした雨雲がもの凄い勢いて空を覆い、凄まじい風が吹き出したかと思うと突然ザー!!一時的な雨さ、スコールだよといいきかせながらシステムをブルーシートで覆うも雨と風は一向に収まる気配がない。話合いの結果、ここでのパーティをキャンセル、撤収をすることに。何しろ猛烈な風がもろにバスくんの横っ腹に直撃しだして車体が大きく揺れだしている、バスもろとも避難しなければ危ない。それから降りしきる雨の中、失意の撤収作業へ。システムを積み込み、バスを市営体育館の裏に避難させ、それから宿を探し、借りた機材を那覇に戻しに行き、一息つけたのは夜中過ぎ。テレビで台風が沖縄本土復帰以来、最大の台風でこれから1日以上暴風域になるということを知った.....。 |
05 SEP 04
今まで見て来た台風なんてお子ちゃまだったのねって言う位のもの凄い台風。ここまで凄いと笑えてくる。窓という窓の隙間から雨がしみ出してくる。外はホンマの暴風、雨は真横に飛んでるし、信号機も風でひん曲がる位。ホテルの玄関のドアが風圧で開かないほど凄い。一日中暴風の上午後にはここ名護の上を台風の目が通過することに。となると今まで北風一辺倒だったものが通過後は南風に変わる。バスくんが危ない!!止めてあるのは北風を防げる体育館の裏、今後は南風をモロに受けてしまう。バスの前にトラックやバンを移動して風を防がなければ!勇んでホテルを出て、レンタカーで体育館へ向かうも、あり得ない風。何しろ信号待ちしていると、巨人に上から掴まれて揺すられているんじゃないかと言う程車が揺れるし、曲がろうとするとハンドルをトラレまくる。やっとの思いで体育館まで辿り着くと、バスくん大揺れ。こりゃまずいってんでトラックとバンを移動し、なんとかガード。外にでると海から砂が猛烈な勢いで飛んで来ていて、体に当たって痛いのなんの、目なんかとてもじゃないけど明けられない。沖縄ライフってまじで大変なんすね。水飲み場であったおっちゃんが「前は29号まで来たからな、ハッハッハ」って笑ってたけど、それってほぼ毎日台風じゃ....
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06 SEP 04
今晩パーティをやるぜ!!こうなりゃヤケだ、台風だろうが地震だろうが何でもこい!場所は那覇の国際通りにあるライブハウス、ムンド。夜10時スタートで飛行機が飛ばずにスタックしているサンパウロ、ブレスマークも登場、瀧見憲司、川辺ヒロシのDJが華を添えます。一夜限りの打ち明けパーティ、その名も”台風クラブ”皆さん来てねん!!
朝から引き続き台風、台風ですよ。あり得ない風、横殴りの雨、ワイパー効かない夜のハリ〜ケ〜ンってな感じ。が、今日はパーティを決行することに我々はした。このまま沖縄に来て何もしないで帰ることはできん、来てくれたアーティストも皆もどうせ来たのなら何が何でもやるぞってことで一致団結、夜に那覇にあるライブハウス、ムンドとクラブ、火の玉ホールでフリーパーティを開催することに。人が何人来ようが関係ない、お祭り魂を沖縄にも見せなければ!台風は午後一には名護を抜けるって話だし、ここはこの妖しいホテルで我慢、我慢。ところが台風の野郎は中々進んでくんない。何しろ時速10キロ、登り道のバスくんのようなスピード。名護を抜けたのは午後の6時をまわってから。外に出てみるとまだ川は逆流してるは、信号は曲がってるは凄まじい。パーティの会場になる予定だった21世紀の森に戻ってみるとランプは飛ばされているは、ものは吹き飛んでるはすんごい状態。こんな中バスくんが倒れず踏ん張ってくれたのは奇跡に近い。凄いぜバスくん!すぐにトラックとバンに機材を積み込んで那覇へ出発。パーティは10時から。急遽フライヤーも作って国際通りで蒔いたり、やるこた全てやった。後は野となれ山となれ、今宵は最後のパーティですぞ! |
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07 SEP 04
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いやぁ二日酔いだよ人生は!昨晩はいいパーティになりましたよ。ムンドで10時に始まったパーティはライブバンドのみ。当日告知だったにもかかわらずムンドが一杯になる位人も来てくれて、俺たちクルーも泡盛、テキーラ解禁ってことでゴクゴクゴクッ!!てな感じ。ホテルニュートーキョーの緩いライブも良かったし、ブレスマークのヨイトマケの唄に涙し、サンパウロのライブで縦乗りまくり。その後は火の玉ホールに移って瀧見憲司アンド川辺ヒロシのボディにもソウルにも効くセットで昇天、朝の6時にはセミの抜け殻のようになった我々が取り残されたのだった。 |
猛暑、猛暑と言われながら各地の異常気象地帯に突っ込みまくって天候には泣かされまくった夏のバス旅だったけど、こうやって無事最後のパーティを開くことができたことをとてもうれしく思う。バスに乗っているクルー皆が楽しみながらも各自のスキルを磨きながら日本を見る、ってのがバスのテーマだったけど、それを形にしていくのが週末のパーティだったからね。もちろん天候だけじゃなく、しきりが悪かったり、問題があったり、色々あったけどそれを全て引っ括めてスプートニクパーティだといえるし、最後の沖縄で台風に見舞われながらちゃんとフリーパーティが出来て俺たちは本当に満足してるわけ。沖縄の人も楽しかったっていってくれたし、アーティストの皆さんもギャラもないのに喜んで参加してくれて、楽しかったっていってくれて、俺たちゃそれで十分です。
そんな充実感の中、クラブの前で皆にバイバイしていると実は行き場所がどこにもないことに気付いた。クルーの半分はすでに道で熟睡を始めている、マズい!24時間で仮眠室付きの銭湯があるというのを聞いて行ってみたら仮眠室なし!
二日酔いのまま風呂に入るはめになったんだけど、危なすぎて腰までしかつかれなかった。その後は国際通りを彷徨うこと1時間、全員収容できるゲストハウスを見付けてそこで秒殺!! |
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08 SEP 04
昨日のパーティの余韻もそのままに名護に夜中に戻ることに。何しろバスもおきっぱなし、その他の機材もある。早くバスくんに会いに行かなければ。朝の3時に名護到着、さあ寝るベとうときになってキャンプ用品が潮風で濡れてしかもとんでもなく臭いことに気付く。よってみんな体育館の軒下や道に寝袋を拡げてそのまま寝ることに。朝もそこそこに起きるとさっそく片付け。台風で吹っ飛んだランプの解体にキャンプ用品の洗濯アンド日干し。ベッドなんかは潮風より俺たちの汗が2ヶ月分たっぷりしみ込んでる訳で、一体なんのニオイなのやら?途中でまた海に飛び込んで泳いだりしながらダラダラ片付け、この先後は帰るだけだと思うとなんかやる気も削げるってもんですよ。
夜には名護で世話になったカフェ、マルモに寄ってから夜中には那覇港を目指す事に。明日の朝一に貨物会社にバスのサイズを見てもらってオッケーだったら土曜の貨物船に乗せなきゃならない。今回の旅最後のナイトドライブ、そう思うと色々くるもんがあるよ実際。これで北海道からここ沖縄まで来た訳だから。 |
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09 SEP 04 |
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明け方についたゲストハウスで起床、シャワーを浴びていると開け放たれてた窓から快晴の那覇が見える。何だかカオサンにいる錯覚!自分の昔の生活がフラッシュバックってやつですよ。そういやずっとこんな暮らしをしてたよなぁ、いつから俺たちの生活はそこからずれたんだろう?そろそろアジアに戻りたいよなあ。朝に港でバスのサイズチェックをして土曜の船に乗せられることがわかり、いよいよ俺たちが東京に帰る日も決まった。月曜日、月曜日には現実に帰ることになるんですわ。恐ろしい、ついつい泡盛に手が伸びるってもんす。でもってそうと分かれば最後に皆でキャンプして酒でも飲もうと考えるのが男道!それなら奇麗なビーチで飲み明かそうではないかマイフレンド!沖縄に住んでる友達のマドモアゼル朱鷺ちゃんに良い場所を聞くと那覇の近場なら宮城島がいいというんで酒とつまみを積み込んでレッツラゴー、サンセット時には現地に到着。キャンプできる場所を探して彷徨っていると有料のビーチがあり、勝手にゲートをくぐるとそこで働いてる女の子が「もう社員帰っちゃったし、朝の9時半までに出ればバレないから勝手にどうぞ!」なんてスウィートなことを申し出てくれるもんだから今晩の野営地はここに決定。酒は飲んでも飲み尽くせ!酒が進むに連れて今夜も男でヒートアップ、久しぶりにオサの一人ラップの一歩手前の独白会もスタートし、12時には再び昇天、夢の世界へサイナラ〜 |
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10 SEP 04
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二日酔いの頭もそのままに目の前の海へダ〜イブ!ここ宮城島の海も中々奇麗なもんすが名護にはかなわない。つ〜かあんな大きな街の海なのに名護の海はなんであんなに奇麗なんすかね?本島に行く機会のある人は名護に行って欲しいもんです。ファンシーなリゾートビーチなわけでもないけれど、海は奇麗だし良いゲストハウスにバーもある。名護の良さを再確認した我々なのであった。昼まで海で男同士、ブイの上で押しくらまんじゅうをしたり!!浜でゴロゴロ過ごしてその後は北谷へ。飯食ってビール飲んで休憩した後は今宵のキャンプ地を探すつもりだったんだけど天気が崩れるとの予報。そこでやむなく今晩から那覇のゲストハウスに泊まることにする。けどドミトリーで皆バラバラに寝るのは嫌だ!淋しすぎる!何より皆勝手に消えちまう!!ってんで安宿の大部屋を借りて無理矢理そこに11人泊まることに。バス旅最後の週末はまたまた男子校夏合宿!まあけどこれが俺たちのスタイル、これで〜いいのだ〜 これで〜 いいのだ〜!ね、バカボンパパ!夜は再びムンドと火の玉クラブへレッツダンシン! |
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11 SEP 04
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アキラやケンちゃんのスケートチームはローカルのスケーターとパーク巡りへ、ヒカリ達は地元の音響屋さんを見学に、そして俺やマットなんかのおっさんチームは宿でゴロゴロ、最後の休日をなるたけカロリーを無駄に消費しない低燃費スタイルで過ごす。都市である那覇をうろついてると何か東京に戻るべき日の事を思い起こさせてブルーな気分になりますがな。そんなことはヤング達には「なに?」って位に関係なくて朝から腹減ったと飯食って喜んでる。歳の差でしょうか?土曜ってことで今夜はパーティがあちこちで4つもあるらしい。ヤング達は当然全部参加を主張、夕方には張り切って出陣!って何が奴らをそこまで駆り立てるのやら、明日世界が終わるとばかりのアクティブさ。フッキーなぞはマジに沖縄移住を考えてる気配あり。あいつが沖縄に住んだらただでさえ黒いのにいったいどこまで黒くなんでしょね?日本人の黒さの限界を見てみたい気がするが。何しろ黒いTシャツを着ているとどこまでが服なのか分からないくらい黒いっすからね。俺たちは那覇空港の裏にある島で行われているレゲエのビーチパーティから参加することに。セナガ島というんだけれどここも何でもありですがな。屋台のバーは出ているは、ヒルクライムの街道レーサーが隊列組んでドリフトしまくっているは、サウンドシステムを出して勝手にパーティをしているものもいるは、まったくもって素敵です。これで苦情がないってんだからいいもんです。関東じゃあり得ない環境ですな。次沖縄来る時にはここでパーティってのもいいな、なんて考えながら今夜も痛飲、ウコンを飲まなきゃ、ウコン!じゃなきゃ明日も飲めないっす! |
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12 SEP 04
いよいよ沖縄最後の一日、つーか旅に置ける最後の休暇、何をするともなく時は過ぎる。東南アジアンな沖縄の空にも、街の乾いた空気にも、甘ったるいタコライスにも、懲りずに飲みまくる泡盛にも、それこそそこいら中に夏の終わりが点滅している。こうなると逆にやりたいことがない、いや何もせずにやり過ごしたいような。アキラたちが知り合いに頼んで嘉手納のベースに入れたらしく、そこでタコベルのタコスを死ぬ程買って来てもらう。「ヤバイヨークン、アメリカダッタヨー、ベースノナカ」って、そらそうだよな、アメリカ軍の基地だもの。ドルしか使えないからあせったらしいけど。いやぁ日本でタコベルが食えるなんて!誰かフランチャイズしてくれ! 各自おのおの街をふらつき、夜は再び沖縄の皆とお別れ会。つーかお別れ会もう何度目だ?って位やってんだけど、俺たち。湿っぽくもなく、ただ淡々とお別れ会だといって泡盛飲まされてんのよね。男だけのお別れジャンキーといったところだけど、こんなの飲みこそ俺たちにはふさわしい。それではお疲れ〜、かんぱ〜い。 |
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13 SEP 04
とうとう現実社会へ帰る日がやって来た!!震える手で荷物をパッキング、皆で安宿を出発モノレールで空港まで。そう、船より飛行機の方が安いことが発覚し、飛行機で帰る事に。船なら2日かけて帰れるから少しは心の準備が出来るってもんですが、2時間ちょっとで羽田につくなんて、俺たちの繊細な心が保つか心配、かなり心配。早速モノレールでも超浮いてるし。いい歳こいた大人の男がヨレヨレの服きて、小汚いバックパック背負って、集団で電車に乗ればそりゃ浮くわな。当然空港でも右往左往、怖いので皆固まっちゃったりして。飛行機に乗り込むとあっといいう間に東京へ。俺たちが1ヶ月以上かけて、苦労して走って来た道のりがわずか2時間とは。俺たちの夏って??東京の空気の悪さにビックリ、人の多さにびっくり、そして夏がすでに終わってることに2度ビックリしながら、バスの待つ貨物港へ。そこで荷物のばらし&荷造り。今日中には全てばらしてバスを川崎の工場へ持って行かなければならない。腹ペコヤングたちとも今日でお別れ。うるさくて、かなりの回数腹を立てた、地獄へ落ちろと何度も思った奴らではあるが、今日からいきなりお別れとなるとやはり淋しい。大勢で予算を気にしながら食う飯は何よりうまかった。なによりここ2ヶ月、家族として1日24時間、週に7日を共に過ごした仲間なんだからね。夜には全て片付け終わって、その場で一度解散することに。夕暮れどき、それぞれ久しぶりの家路へと向かう仲間たち。俺はマットと二人きりバスに乗り込んで川崎の工場まで最後のナイトドライブ。運転席にはモニターが付いていて2階の様子をリアルタイムで見る事ができるんだけど、モニターに映るのは、人気もなく、ものも何一つなくなったガランとした2階席だけ。ゴロゴロ寝てるフランキーの姿も、陽気な歌を一人歌うアキラの姿も、いつも壁に寄りかかってブログを書いていたケンタロウの姿も、誰の姿もありゃしない。なんだか一夏が夢か幻覚だったような。俺たちの夏、俺とマットがずっと夢見てきたバス旅行も、この246を走りきったらとりあえずここでおしまい。いろんな事がありました、楽しいことも辛い事も、はたまた嫌な事も。けれども終わる今となっては全てがやっぱり素晴らしい思い出。こんな夏はきっと死ぬまで持てんと思う。もちろん毎夏どれもが違うのであるし、どれも最高なんだけれど、今年の夏ほど濃いのはやっぱりなかなかないに違いない。いやぁ夏最高、日本最高!俺とマットの帰り道の話題は終わった今年の夏より、来年の夏ですよ。ゴニョゴニョマットに来年のアイディアをいうと奴も乗り気なご様子、ここはいっちょ明日から来年の夏目がけて動くとしますかぁ!! |

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