22 AUG 04


雨が本降りになる前にせっせせっせと撤収作業。昼には全行程を完了し、愛すべき山口を後にすることに。カントリーキッチンの皆さんも家族でお別れをしに来てくれた。ありがとう、ありがとうっ!よく登って来れたなの坂道を下り、下関を目指して海岸線をひた走る。入り江が複雑に入り組み、日本海側だというのに水面はまるで鏡のように穏やか、ドライバーのマットさんも見とれてますって危ないっす。点在する日本家屋の農家も美しい。この辺の家は瓦屋根の勾配がキツい独特な感じ。屋根裏とかでかそうだな、今度見てみたいなぁ。やがて道は下関へ。当然橋を渡れるはずもなく、所要時間15分のフェリーを選択。いやあ今回はやけにフェリーに乗る旅です、普段フェリーってもう馴染みがないけどね。海峡があるなら渡って進むさ!俺たちの人生と一緒、「Many rivers to cross」!!前へ前へ。いよいよ九州、気合いを入れてくぜと思う間もなく小倉へ到着。あっけないのう。とうとう九州かぁ、夏ももうすぐ終わりですね、急に感傷的な気分になると辺りの工業地帯の風景も雨に濡れて物悲しく見える。東京帰ったら社会復帰できんのかなぁ、結構まじでキツいなぁ。国道3号に乗り一路福岡へ。道は2車線で渋滞を起こす心配もないし、路面も奇麗。場所場所によって道路状況は全然違うからね。広島とかはアスファルトボコボコで30キロで走るとバスは揺れる、揺れる。夜には福岡に到着。美術館の駐車場にバスを停め、早速ラーメンを食いに行く事に。っかし福岡ってでかいのね、東京みたいじゃないっすか?しかも活気もあるし、ねえちゃんはかわいいって皆ウキウキ、長浜がラーメンの本場で中州は観光客向けで高いと聞いてはいたが、あえて中州で食う事に。いいじゃん観光客で、人混み万歳!川縁の屋台っていいね。ていうか街の真ん中を川が流れるっていうのは人の流れも作るというか最高。川縁に街がきらめき、人がくつろいだり、語らいあったりしている。考えてみれば世界の大都市には必ず川が真ん中を流れている。そして川縁が街の中心。なんで東京にはないんだ?荒川も隅田川も中心じゃないし。右曲がりのダンディー、石原さん、カジノもいいけど川作るってのは?


23 AUG 04


サーバーのご機嫌がまた悪くアップに四苦八苦!まだブログに問題あるんだけどすぐに直すので許してくれ〜

夜からマンガ喫茶で一夜を過ごすというズルをする。いやぁ凄いねマンガ喫茶って。なんでもあるのね。シャワーもついてて、何でも貸してくれて、しかもフルフラットで快適に寝れる個室にインターネットとテレビも付いてる。疲れをとる為に来たのにマンガにはまり皆寝不足。それからは福岡の街をブラつくことに。いやまじででかいのね、福岡。久しぶりに都会に出てきて皆おどおど、これじゃまずいって、東京さ帰ったとき復帰できないって!再び9月からの現実が頭をよぎる。福岡の人は皆フレンドリーだね、道を聞いても何をしてもきさくに話してくれる。やっぱ街はこうでないと。デパガの姉さんに聞いてうまい定食屋で初物のサンマを食ったりしながらさらに街をふらつく。結局キャンプ用品の修理をしたり何だりで出発は夜に。さぁ目指すは唐津!なんだかいい名前っすね、唐津。異国情緒があるっていうか。国道をひた走ること2時間半、夜中に唐津到着。街の様子はまったくつかめないけど辿りついたビーチはいい感じ。こら朝が楽しみってもんですぜ。ここは一つ早く寝て明日にそなえるべ〜って寝るはいいがここでも蚊の襲撃を受け、眠れぬ夜を過ごす事に...。まじむかつくんだよ、蚊〜!頼むからどっか行ってくれ、何かしたのならあやまるからさっ!!



24 AUG 04


虫さされ痕をボリボリ掻きながら起床。おぉやっぱり素敵な景色じゃあないですか!!台風のせいで濁っているとはいえ、海も不思議な深緑色、沖には小さな島も見える。ビーチの裏は昔ながらの松林。「わ〜れ〜は海の子 し〜らなみの〜」っていう景色。まわりにもいい感じに日焼けした瓦屋根の渋い家並みもチラホラ残っていたりして、ここは福岡にとっての鎌倉、葉山なのかなぁなんて考える。ここはグランブルーでおなじみの故ジャックマイヨールが子供の頃に来て初めてイルカと泳いだ記念すべき海らしい。キョロキョロイルカを探して海を見るが、イルカが来るのは夏ではないらしい。残念。発電機の調子が悪いので道にでてバイク屋さんを探すとえらく渋い雰囲気の店を発見。中に入ってみるとこれまた渋い旧車のハーレーをいじったチョッパーがゴロゴロ。話しかけるとこれまた渋い優しいオーナーがいてかぶったプラグをすぐに掃除してくれた。九州に入ってやけにバイカーの姿が目につくのだけれど、気候もいいし、一年中バイクがあれば楽しいんだろうなぁ。昼から地元のスケーター達と浜崎浜でパーティってことだったんだけど、俺は宮崎、沖縄パーティの為のチケットの手配や洗濯の為にビーチを離れることに。
洗濯物やばい、全員のを集めると70キロ以上はある。近くにコインランドリーを見つけ、洗濯機をフル回転。袋から洗濯機に洋服を移すときには再び素敵なオイニーが。湿ってるのも沢山、触るのも嫌ァ〜!これじゃ夏の体育会合宿ですって!
隣のおばちゃんと話し込みながら洗濯すること4時間、俺の唐津はコインランドリーの中で終わった....。スケートのパーティは緩い感じに皆のんびりしながら楽しかったらしいんだけど、俺は何も見ていない....。



25 AUG 04


夜中の3時に福岡に着いて、そのまま空港近くの駐車場で1泊することに。当然日陰ゼロ。朝頭上を飛び交うジェット機の爆音と直射日光に起こされる。金網フェンスとバスの間の隙間に縦にベッドを並べ裸で身もだえながら寝るクルーを寝ぼけ眼で発見すると自分が一体何処にいるのかさっぱり分からなくなった。今日は久しぶりに晴れ上がり、真夏日のよう、汗をダラダラたらしながら、宮崎目指して出発する。入道雲も出ているんだけれど何かが違う。なんだか空が高く、セミの声が聞こえない。福岡の駐車場で飛べなくなったセミを見たけど、夏は確実に終わろうとしている。寂しいですな、寂しいですな。終わらない夏を求めてどんどん南へ下ってやるぜ。途中で我らがロンドンバス、トリップスター号のご機嫌が再び悪くなる。どうもエンジンの血液たるオイルの循環が悪いのか、ギアが突然1速以外入らなくなる。峠越えの登り道を時速3キロで走るのは気まずい。これまでかなり無茶な道のりをがんばって走って来てくれたバスくん、台風16号が近づく前になんとか宮崎まで走りきらねばならない、頑張ってくれ!このまま無理もできんということになり近場の温泉へ。夏の気温に会わせてるのか、それとも熊本人の体が猫舌なのかお湯の温度は40度、それが長湯を可能にさせるいい感じで、すっかりのんびり気分、そのまま休息室で横になったら4時間のお昼寝タイムに。そこから全員ボケボケ、眠眠打破を飲みながらとりあえず鹿児島を目指す事に。がんばれバスくん!!



26 AUG 04


今年の夏最強の台風なんて見出しの台風16号が接近中!妙なところで足踏みしやがって明日のパーティはおろか、沖縄行きのフェリーさえ怪しい。頼む、外れてくれ!明日のパーティの詳細は台風情報とニラメッコしながら明日アップするのでしばしお待ちを。サーバーが再びいかれたブログの方も明後日までには復旧予定。

青息吐息だったバスくんは夜中過ぎの人気のない、満天の星空の下なぜか突然息を吹き返し、猛然と再び走り出した。どうも晴天の昼間や山は嫌いらしく、雨の日や湿気た海沿い、もしくは夜も夜明け前を迎えるころになると俄然調子が良くなる。歳のせいなのか、それとも故郷イギリスの曇り、ジメッとした気候を恋しく思っているのか理由は分からないけれど。明け方、鹿児島県の県境を超えた海沿いに調子のいい道の駅を海沿いに見つける。昼間の猛暑の中を走るのは不可能ということになり今日はこのまま夕方までここに泊まることにする。雲一つない夜空に満天の星、オンショアの風が気持ちよく吹いて、しかも蚊が一匹もいない!!久しぶりに体を掻きむしることなく熟睡。昼に目を醒すとあたりに誰もいない。建物の方にいってみると冷房付きの待ち合い室に皆いて、何やら地元のおばさんに気功のような治療を受けている。地元の看護婦さんらしく、10何年前にガンをこの”命の枝”だかなんかで治し、それ以来自分でもその使いかたをマスターして、痛みがありそうな人に声をかえては治療しているという、大筋同じ話をクルー全員に話ながら、せっせせっせと一人づつに気を当てている。今まで各地で会って来た何かを信じている強くて、遠い目線。効能云々よりこうして人が何かを信じ込むというプロセスに俺たちはえらく興味を惹かれた。自分で実感しないと全てのことをはなから疑ってかかる気質の俺としては、やっぱり何も変わらなかったけど、おばさんの治療の申し付けはありがたく頂戴した。全員の治療を終えるとおばさんは慌ただしく去って行った。きっとこれからさきもこの道の駅に来ては行き交う人たちの痛みをとるために奮闘して行くのだろう。夕方日も傾く頃に鹿児島を出発、海岸線をひた走る。道沿いにはヤシの木が揺らめき、満ちてきた月のせいで海面には月の道が走り、その向こうには桜島の島影やつきでた半島から漏れる街の灯火がチラチラ輝く。う〜んロマンティックが止まらないってやつですね。よく見ると国道沿いはラブホのオンパレード。ムードに任せてってやつですね。ストーンズの"Moonlight Mile"を聞きながら俺たちは宮崎への道をひた走る!!


27 AUG 04


明け方宮崎に着いて、我々が寝床に選んだのは公園にあった歩道橋の下!とうとう落ちるとこまで落ちたもんだぜってこれが本当の"Under the bridge"、レッチリにも勝ってます、ハイ。けどさぁ、寝心地良いんだよね、日陰で太陽に起こされないし、雨も防いでくれるし、風も吹き込んで蚊もいないし、そして何より一目につかない!ついた時点でアウトは光景ではあるんすけどね。せっかく着いた宮崎、ビーチが素敵だという宮崎、巨人も愛する宮崎、けれど台風が来るのは確実、パーティの開場となるはずだった木崎海岸はすでに高波のせいでビーチすら見えない!!週末にここでパーティすることはあっさり諦め、他の場所も探したけど当然バスが入って音だせてなんて場所がすぐに見つかるわけない。そもそも台風が来るってのに遊びにくる人自体がいないだろってことになって、まずはバスくんの避難場所を探すことに。何しろ背が高いくせにスリム、この夏の最強台風なんていわれている16号の横風をまともに受けたら横転必死!天災の場合保険はなし!これはピンチ、ピ〜ンチ!県内の物流センターだの、市場だの天井が高そうでバスが入れそうな所の電話番号を調べ片っ端からかけるもどこも低すぎて無理。これから風が強くなるってんだからどっかに走るってのも危険。途方に暮れていると、朗報が!こちらでパーティを手伝ってくれているヒサオの知り合いの家族がゼロ戦の防空壕を持ってるということ。いってみるとコンクリートを小山のように盛り上げてゼロ戦一機分をくり抜いたような太平洋戦争からの戦争遺跡が確かに畑の真ん中にある。高さも幅もバスくんには申し分なし。戦争当時は敵同士の国同士が台風を前にして一つになる。ゼロ戦の防空壕はまるでバスの為に作られたもののようにハマって見えた。とりあえずはめでたし、めでたし。後は明日の天気を祈るのみ。って防空壕近くの農水池には程度のいいゼロ戦が沈められているというロマン溢れる話を聞いてしまって妙に興奮しちゃったんだけどね。



28 AUG 04


パーティ当日。祈りむなしく台風の速度が落ちて直撃が日曜、もしくは月曜ということになり全てをキャンセルすることに。しかもバスは防空壕に避難させているし、いつ台風が来るか分からないしで市内の安ホテルに止まることに。これがまたつまらない。下手に室内にいるとやることはないし、空気も悪い。とはいえこれで橋の下に戻るものなら本物になっちまう。けど本当にやることがない、目抜き通りをいったり来たり、それに飽きたらホテルでマンガを詠んだり。こうなったら早く動きたい、俺たちはマグロと一緒、泳いでないと酸欠で死んじゃうのさ!!台風来るなら速く来てくれ!!



29 AUG 04


やっと台風らしくすんごい風が吹き出した。ヤシの木も風のせいでほうきみたいになっていやがる。今晩から暴風域になるらしい。さよなら皆さん、俺たちはホテルの部屋でいぢけて過ごすのさぁ〜



30 AUG 04


今日でいよいよ本州ともお別れ、25時間船酔いの旅で最終目的地沖縄へ!何もできなかった宮崎の鬱憤をはらすべく沖縄ではパーティ、パーティ。クルーエル総裁滝見憲司、オーロラ万歳の井上薫akaChari Chari、それに宮崎がキャンセルになったということで東京でNo1なソウルセットの川辺ヒロシの参戦も急遽決定!夏に燃え尽きていないかたは今から沖縄行きの飛行機を予約だ!夏は沖縄にいる!!
朝までホテルで”24”のDVDを見ながらドキドキしていると台風がやってきました。とんでもない風と横殴りの雨。ヤシの木がホウキのようになってるは、ゴミ箱はすっ飛んでいるは凄まじい。東京で見た台風とはひと味もふた味も違う、混じりけ無しの台風100パーセント!けれど俺たちは昼にはホテルをチェックアウトし泣ければならない。いく所がないっす、アンダーザブリッジも絶対不可能な状態だし。そこでホテルのトイ面にあった銭湯に休息室があることを知り、そこで夜まで粘ることに。入るなり皆風呂にも入らず、休息室になだれ込み、マンガ片手にゴロゴロゴロゴロ。係のおばちゃん、お姉さんには思いっきり嫌な顔をされてます。すんません、俺たち他に行くとこないんですっ!前面にあるテレビで1日中流れる台風情報に目が釘付け。行きに通った道が大波をまともに被っている映像を見てビックリ。


7時まで粘るとようやく、雨が上がり風も許容範囲になったところで銭湯を脱出、バスが避難していたゼロ戦の防空壕に戻ると、雲間から顔を出した月明かりに照らされてフロントグリルのピースマークを輝かせながら無事でいるバスくんと再会!いよいよ本州を後にすべく最後のオールナイトドライブ、鹿児島まで!行くぜ沖縄!


31 AUG 04


とうとう8月も終わり、夏も終わるっていうこの日に本州を出発、いよいよ最終目的地沖縄へ。あっと言う間にに本州横断。先にもう土地がないってのが凄く寂しい。このままユーラシア大陸が地続きだったらいいのにな、そしたらずっと走り続けるのに。そしたらそのうち頭も真っ白になってシンプルな人間になれるのにな。車を載っける貨物船の港とフェリーの港の場所が離れているために、面倒くさい移動をするはめになったのだが、何よりビビったのが客船用の港がえらいボロいこと。鹿児島港には客船用の港が3つあるんだけど、当然沖縄行きが一番豪華な奴だと思って行ったらそれは桜島行き用で、その次いった普通の港は屋久島行き、最後に行ったコンテナだらけの恐ろしい港が沖縄行きので、最初近くにいたおっさんにターミナルはどこっすか?と聞くと「そこのプレハブ」といわれて指差されたのは4畳半位の大きさのやばい小屋で一瞬フリーズ、、、。実際はその裏のプレハブだったんだけどそれもかなり味が出過ぎ。しかも何かしらんけど奄美のどっかの島に行くのか自衛隊の集団が同じ船に乗るらしく、ターミナル内を占拠、何か戦争に行く気分。船は6時に出航、夕日に染まる桜島を背に船は沖縄へ!夜風も気持ちよく気分は高揚するってもんでしたが、それも束の間、2等船室はすし詰め状態、おっさん達は酒盛りも始め、子供は泣叫びながら走り回る。そしてついでに台風の野郎の影響で船はドンブラコッコの大揺れ状態。昼飯をもう一度味わいそうな予感。こういうときは早く寝るべぇ。